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9月のスロベニアの習慣、Trgatev

スロベニアは知る人ぞ知るワインの国。イタリアやフランスに劣らずワインが上質で有名です。 そして一般のご家庭でもワイン用のぶどうの木を所有しているご家庭が多く、9月の週末は家族が集まり、ブドウの収穫に取り掛かります。 今回、初めて私、お呼ばれいたしましてきっちり任務を果たしてきました! 地域は、スロベニア南東のドレンスカ地方。ワインでいうと、Cvicekと言う銘柄で有名な地域。赤ワインと白ワインを程よくブレンドさせたワインですが、収穫時にはきっちりと白と赤のぶどうを分けて収穫します。 小さいワイン畑とおっしゃっていましたが、全部収穫すると、合計800リットルものワインができるそう!ブドウの力恐るべしですね! 収穫したぶどうは、きちんと腐ってしまった部分、そしてありが多くついている部分は避けて、大きな樽に分けます。そしてこの器械で手動で絞りブドウの皮ごとジュースにします。 こちらは白ブドウ。このまま蓋をして発酵するのを待ちます。 白ブドウが終わったら、赤いブドウ。スロベニア語では方言で黒ブドウとも言います。ずーっとブドウの甘い香りの中で作業するので、とてもいい気分転換になりました。 休憩は各自取ることができます。その時に、ワインを飲んだり、ジュースを飲んだり、自由なんですよー。私も田んぼで稲の収穫の手伝いをしたことがありますが、作業中にアルコールを飲んだことはなく、いつもスロベニアの習慣に驚かされます! 収穫がひと段落したら、お昼。ワインヤードの持ち主の方がお昼を手作りで準備してくれました! ステーキ、トンカツ、サラダ3種類!チーズ、サラミ、至れり尽くせりでした。親戚や親類、お友達も集まってチームワークで効率よく収穫を終わらせます! トラクターも大活躍。 収穫ごはバケツいっぱいのブドウで、人が乗るスペースがギリギリ(笑) このままジュースにして、約1ヶ月後にはモシュトというワインジュースが出来上がり、そのままワインを作ります。 ワインをビジネスにしているご家庭は、より厳密に収穫期間や発酵期間を設け、常に高品質な商品を発売するよう心がけています。スロベニアのワイン、みなさんにも飲んで欲しい!

World Bee Day/世界ハチの日

実は6月23日にNHKのちきゅうラジオの世界のイチメンというコーナーに出演しました。世界のニュースを紹介するコーナーなのですが、私はこの世界ハチの日をお話しさせていただきました。2018年、Wold Bee Dayが5月20日に制定されましたのですが、これは国連が制定しましたが、スロベニア主導で進められたプロジェクトだとご存知でしたか? そもそもハチの日って何?必要なの??と思われる方がいらっしゃると思います。私もその一人でした。これには大きな問題、スロベニアの産業が絡んでいます。 養蜂大国:スロベニア 実はスロベニアは養蜂大国です。1000人に4人の割合で養蜂家がいまして、この割合はEUでトップ。養蜂の開始は13世紀中頃に確認されているので、もう600年も続くスロベニアで大切な産業です。 しかもスロベニア人なら誰もが知っている、アントン・ヤンシャ(1734-1773) という養蜂家がいます。彼は現代養蜂のパイオニアです。彼の技術は女帝マリア・テレジアも知るところとなり、実際ウィーンに招待され養蜂技術を教えることになりました。彼の死後、その技術は本として残され技は引き継がれました。 スロベニア特有のはたらきバチ:カルニオランバチ 蜂蜜に欠かせないのが、ハチです!養蜂家の技術だけでなく、スロベニアには優れたハチがいるんですね。それがカルニオランバチ。攻撃的でなく穏やかで、餌もそれほどいらず、方向感覚が優れているハチです。このハチ無くして、スロベニアの蜂蜜は作れません。 ハチの減少 しかしながら、スロベニアだけでなく世界規模でミツバチの減少問題が報告されています。日本でもミツバチの減少が問題となっているそうなのですが、CCD=蜂群崩壊症候群と言って、みつばちの群れが巣へ帰って来ずいなくなってしまう減少がヨーロッパ、アメリカ、中南米、インド、中国でも報告されているのです。 ハチの役割 しかし、蜂蜜がなくても生きていけるよっていう人もいますよね。しかし、国連の食料農業機関FAOは、主要穀物の90%は受粉によって作られており、このままだと多くの野菜や果物が収穫できず、飢餓を救うことができないばかりか食物の安全保障ができない、と警告する事態になりました。 スロベニア主導で進んだわけ スロベ

ボスニアのコーヒー②

これもボスニアのコーヒーに続く話。実はボスニア、約400年の間、オスマン帝国の支配を受けていました。前の記事に書いたボスニアのコーヒーもトルコ人からきた風習です。 しかし、ボスニアという国は長い間他の国の支配を受け続けたために自分たち独自の文化を持とう、という強い気持ちがあった訳です。 そしてこのコーヒー。トルコと一緒だよね?!と思う人もいると思います。しかし作り方が違うんですね。 トルコはジェズバでお湯を沸かし、コーヒーを入れしばし待つ。そして砂糖も一緒に入れて飲む、これがトルココーヒー。 ボスニアコーヒーは、作り方が違います。 ジェズバを二つ用意して、一つは水を沸かし、もう一つではコーヒーを煎ります。 コーヒーの香りが立ってきたら、少しずつジェズバのお湯をコーヒーが入っているジェズバへ入れて行くんです。ゆっくり作ることで、コーヒーの粉のざらつきが違うんです。 コーヒー一つでも歴史的背景がわかるんだなーと思いました。

ボスニアのコーヒー

今日のテーマはボスニアコーヒー。 写真にあるのがまさにそれです。 みなさん普段飲んでいるコーヒーとは少し違うんではないんでしょうか?作り方も一味違います!日本では茶道があります。ボスニアでも伝統的な飲み方があるんですよ。 まず写真にある蓋なしのやかんのようなもの、ジェズバにコーヒーが入ってます。上澄みをティースプーンですくい、カップに入れる。 そのあとにコーヒーを注ぎ、粉が沈むのをしばし待つ。 小さなカップに入って炒るのは角砂糖とお菓子なのですが、絶対コーヒーに入れてはいけません。 砂糖、お菓子をかじりながら濃いコーヒーを飲む。 これが伝統できな飲み方なんですよ。結構濃いめのコーヒーなので甘すぎない美味しさです。一気に目がさめる味わい。日本で出されているドリップコーヒー、またエスプレッソとは違う味わいです。 またボスニアはお家に人を招くことが多く、そこでもコーヒーに関するマナーが。 もちろん、コーヒーが好き嫌いに関わらず最初の一杯はコーヒーで始まります。ようこそきてくれましたね、という歓迎の意味があるそうです。 2杯目はお話しよう。世間話に花が咲きますから2杯目はお話ししながら飲みます。 そうすると3杯目が出てきます。しかし、これはこれを飲み終わったら帰ってね、という意味があるそうです。 面白い!ホストはゲストの滞在時間をしっかりコントロールできるわけです。長居されて困るっていうことはないわけです。 違う国の文化を学ぶのって本当に面白いです。

スロベニアの食べ物

暖かくなり、山登りの季節となりました。 スロベニアでは結構山登りをする国民なんですねー。真っ平らなデンマークとは正反対なんです。みんなカジュアルに仕事の後や週末に天気が良かったらさらっと出かけるんです。 頂上または頂上付近に行くと必ず山小屋がありまして、そこでみんなお茶、ビール、ショットを飲んだり、お手軽な食事を食べるんです。この山小屋では市内のレストランでは食べれない、これこそスロベニア料理だ!というものが楽しめるんですね。今日はそれを紹介します! これはオツヴィルキッツァと呼ばれる食べ物。ロールパンに茶色いツブツブが見えますね。なんとこれは豚の脂を揚げたもの。それを生地に挟んで焼き上げる料理。この豚の脂はスロベニアの伝統的な料理にはよく使われている食材だと思います。ベジタリアンの方には酷ですが、入れすぎはあれですが、旨味が出て美味しくなるんですね。お腹にもたまりますよ。 これはヨータと言われるスープ。写真はザワークラウトベースで、ジャガイモ、豆、根菜が入っています♪実は酸っぱいカブで作ったものもあるんですが、山小屋では100%ヨータと言ったらザワークラウトベース。私はカブの方が好きです。酸っぱくて美味しいですよ。 これはリチャットと呼ばれる大麦、根菜、じゃがいも、豆が入ったスープ。浮いてるのはソーセージです。よく追加で頼む人がいるんです。登山後はお腹が空くので、著者も肉を追加してしまいました。 前にも述べましたが、これは市内のレストランで食べられる料理ではなく、家庭やこういった山小屋で作られるものなんです! こういう素朴な料理が味わえるのもスロベニアの面白いところです。

値上げ

今年の2月からでしょうか。 バーでの飲み物の値段が高くなったぞと思いました。 今まで通っていたバー、ほぼ全てにおいて20セントくらい値上がりしました。 すでに観光地のバーでは、スロベニアのビール大が一杯3ユーロデ売られています。これは普通の感覚で言ったら高いです! ドイツやチェコの場合は、4€ほど。これも高いです。 郊外へ行けば2€から2,5€で飲めるものの、観光地はそうは行きません。 おそらくお隣のイタリア、ドイツ、オーストリア、またロシアの人々にとってはそれでもリュブリャナの物価は安いはず。しかし、外国人をターゲットにして値上げが続けば地元の人は何も買うことができなくなってしまいます。 観光に従事していますけど、やっぱり地元ファーストでビジネスができないものかなって思います。

スロベニアでのゴミの分別

今年に入って初めて見るものがあります。 それは分別仕様になっているゴミ箱。 もともと私が住み始めた時からスロベニアは環境にとても気をつけている国だと思いましたが、リュブリャナではすでにこの公共ゴミ分別式ゴミ箱が設置されるとは! 青が紙類、黄色がプラスチックや缶類、茶色が生ゴミ類です。ちなみにリュブリャナ市内ではこんなゴミ箱も! このメタルのゴミ箱は、業務用です。旧市街にはレストランやバーといった飲食店があり、係りの人がここに捨てるんですね。飲食店にはリュブリャナ市が配るゴミ専用カードがあり、何回ゴミ箱を開けたかをカードが記録。毎月市から飲食店へ請求がくる仕組みとなっています。飲食店はゴミが大量に出ます。もし、分別を違反した場合、そしてそれが発見された場合、しっかりと高額の罰金を払わなければいけません。したがって、かなりの割合でスロベニア人はゴミをしっかり分別します。 いいのは、市町村によって分別の仕組みが統一されているところです。ただ、そのリストが細かいです。紙類なので青いのに入れよう!と思っても、ナプキンやティッシュ類はなんとここでは生ゴミ類に分類されるんですね。それなのに怠け者&面倒く下がりの著者は確認せずぽんぽん捨てることがあり、反省中です。 もちろんメタルのゴミ箱は一般の人が使えるものもありますよ♪

国際女性デー

3月、スロベニアでは日本にない”祝日”がありました。それは、3月8日は国際女性デーです。 スロベニア語では、Dan Ženaと言います♫。 簡単にいうと女性の日。男性が女性へお花を送るというのが毎年のイベントです。街ではお花を持って歩いている女性やお父さんと息子さんのグループがお母さんに渡すと見られる花を持ち歩いている姿が目に入りました。 元々は1909年の2月28日にアメリカ社会党が、ニューヨークで女性デーを作り翌年から毎年女性デーを祝おうということになったようです。面白いことに、1975年に国連に認められるまでは、共産主義または社会主義の国で祝われていたようです。ロシアでは1917年に女性の参政権が認められてから、祝日、つまりお休みの日となったようです。中国はなんと女性だけお休み。 ヨーロッパだけじゃなく、アフリカやアジアでもある祝日なのに、残念ながら日本にはありませんねー。 心優しい仲間からもらったバラの花。嬉しかったです。日本男児の皆さん、ぜひ取りれて見て下さい! googled0766b85dd6dacc5.html

3月上旬のスロベニアはまだ寒い!!!

1月は暖かったのに、2月になると雪が降り出し、3月になっても雪がしとしと降って寒いです。 著者は、真冬の格好で街を歩いています。コート、マフラー、帽子、足首まであるブーツは大事です。 自転車が私の相棒なのですが、とっても寒いので乗れません。仕方なく、しょうがなく市バスを使う日々。 2010年にすみ始めたときは片道0,8ユーロだったバスも、1,2€になるんだよねー。と物価の上昇も感じています。 天気予報ではだんだんと暖かくなる予定と言っていたので、ハズレが多い予報を信じることにしましょう!(笑)

スロベニアの誕生会

明日は私の旦那さんのお友達のサプライズ誕生日パーティーがあります。 (日本語で書いているので、ばれません・笑) スロベニアでは、(おそらく他のヨーロッパも同じだと思います)誕生日の人がお友達などをドリンクに招待し、おごるというのが普通です。そして、特に30歳と50歳の誕生日に盛大にお祝いするというのが常識のようです! 明日お祝いするお友達も30歳になります。奥様があるバーを予約してサプライズを計画しています♫ そして義理母も、50歳の誕生日の時は、小さなレストランを貸し切って呼べるだけの親戚を読んで飲んで食べました。 私は性格的に自分の誕生日会を開いて親しい人を招待しよう!というタイプではありませんが、今年こそは可愛い誕生日パーティーを開きたいなーと思うのでありました。

結婚後の苗字・・・・

実は、観光シーズンに向け自分の仕事の準備に取り掛かっています。 お友達はフリーランスのイラストレーターなのですが、ヨーロッパへ結構作品を展示する活動をしていまして、その際に名刺を作って持って行っています。 ちょっと古いやり方なのかもしれませんが、そこにInstagramとか自分のHPを載せればアクセスが増えて便利。将来のビジネスも広がるわけです。 私も!と思ったのですが、ちょっと複雑な問題が。 それは苗字。私、自分の名字➕旦那さんの名字➕名前が私の スロベニア での本名です。 (スロベニアでは、名前→旦那さんの名字→自分の名字の順番に記載されます。) しかし日本ではこのミドルネームならぬ、ミドル苗字を持つことが実質難しいのです! スロベニアと同じようにしたければ、自分の戸籍のある県の裁判所へ行ってその苗字を持つ理由を説明しなければならず、非常に面倒。私としては非常に閉鎖的だなと思ってしまいました。 まあ、旦那さんの名字はミドル名字なので、あってもなくてもいいのですがこんなことなら苗字帰る必要なかった!と思うわけです。ちゃーんと事前にこのようなことを調べて結婚なさったスロベニア在住日本人妻の皆さんは、誰も苗字を変えていないという。。。 私もそうすればよかった(泣) そんなことを考えながら名刺のデザインを試行錯誤している最中です!

スロベニアの物価〜携帯料金編〜

今回のテーマは携帯電話。若い人は固定電話を持たずスマホだけというのがスロベニア風です。(日本もそうですか?) メッセージのやり取り、電話、インターネット全てスマホで済んでしまいますよね。 私はスロベニアで感動したのは、やはり携帯料金は日本と比べて安いと実感しています。 例えば、機種、会社に関わらず、通話やメッセージに課金されません。つまりかけ放題、メッセージ送り放題なんです。 なんとスロベニア国内とEU国内合計して8GB使えるというパケットから、合計20、40、60、100GB使えるものまであるのです。100GB使用できるプランはそのうち12GB程EU国内で使えます。しかも、EUではないセルビアやマケドニアでも料金内で使用できるんですね。それで料金は 39,99 ユーロ。 スロベニアは小さい国で、4つの国境に挟まれていますし、出張や旅行などですぐ国際電話扱いになってしまうことがあります。しかしながら国際電話(EUに属する)を使用する際は国内で使用する基準に基づくという新しい法律ができて、EU圏内からスロベニアへ電話をする場合は無料です。ですから出張中のお父さんがお母さんへ電話するのは無料!課金はされません。 私が使用しているパケットは、 電話かけ放題とメッセージ 送り放題 、そしてインターネットはスロベニアとEUで合計 8GB 使用でき、新しい法律のため、 EUからスロベニアの電話もかけ放題 。というものでなんと 17,99 ユーロ。安い。 日本だと3分まで会話無料とか、こう細かいですね。しかしスロベニアは通信に関してはケチではなく、よりグローバルな契約をお客さんにオファーしているので助かります。ちなみにインターネット通信においては、EUだけではなくアメリカ、スイス、中国でも使用できるようになりました。そこに日本は含まれていません!経済大国なのに本当に残念です。 送金も高いし、地銀ではeバンクの口座を作るのにも一苦労。ペイパルも浸透してないし、グローバルにビジネスをしたり繋がる場合に山をひと超えしないといけないのは残念です。中国はそのマナーなどで文句を言われることが多いですが、実はとっても柔軟でオープン。日本のマナーやサービスの評価は高いので、このオープンさ国際的なシステムを作って欲しいと思います。

スロベニアの物価~[交通編]~

旅行者にとっても、車を所有人にとってもバスや電車、時にタクシーは大事な交通手段です。今回はそれらの値段をリストアップします! 市バス エリアによりますが、リュブリャナ市内の場合は一律、 1,2€. 3回までこの値段で乗り換え可能です。しかし、乗り換えの間は80分以内に済ますことがルール。日本のように切符をいちいち買うのではなく、Kioskで売っているバスカードにお金をチャージしてバスを使用します。 バス ここではリュブリャナから他の街行く場合の値段を説明します。 リュブリャナ〜ブレッド  7,8€  (往復12,84€) リュブリャナ〜ポストイナ鍾乳洞  6€  (往復10,8€) リュブリャナ〜ピラン 12,6€ リュブリャナ〜シュコフィヤロカ  3,1€ という値段です。往復は基本的には片道よりも安いですが、仕様期限が30日だったり4日間だったり場所によって様々です。 電車 電車は一般的に、バスよりも目的地へ行く時間が長くかかってしまいます!例えば、バスの場合ブレッドへ行くのは1時間15分。しかし電車の場合は最短1時間半、最長で約2時間もかかる場合が!ただ、シュコフィヤロカへの交通はとってもいいです。安くて、バスとほぼかかる時間は同じです! リュブリャナ〜ブレッド 6,59 €  (往復12,84€) リュブリャナ〜ポストイナ鍾乳洞 7, 6€  (往復10,8€) リュブリャナ〜コペル  11,36€ リュブリャナ〜シュコフィヤロカ  1,85€ タクシー タクシーはその会社によってばらつきがあります。しかし、地元の人がよく使うMetroTAXIという会社は安めです。また夜の場合は料金が上乗せされる場合もあります。 ちなみに、約5kmでのタクシー代は、深夜で 5€ ほどでした。割と、日本に比べたら安いですよね。 皆さんは、安い!と思われた方が多いと思います。しかし、スロベニアのお財布に慣れてしまった著者は、ま、こんなもんだなって思います。私が初めてきた頃、市バスの値段はなんと 0,8€ 。少しずつ物価が上がってきていると感じます。

スロベニアは車社会。

スロベニアへ来た時、車を買うことなんて考えてもいませんでした。なぜなら、四国ほどの面積で、観光地スロベニアやイタリアに挟まれているわけで、バスや電車があったら簡単に移動できるでしょ?!と思っていたんですね。 しかし、それは大きな間違い。誤解でした。スロベニアに住むには、自由を手に入れるためには車が必要です。 最大の理由は公共交通機関の不便さにあると思います。市バス、国際バス、電車、国際電車、もちろんあります。しかしその時間の不正確さ、本数の少なさ、カバーしているエリアの範囲を考えると十分とは言えません。 そして車を運転した方が早く目的地へ着くんですね。観光名所ブレッド湖はスロベニアから車でおよそ30〜40分。しかしバスを使うと各駅停車するため1時間はかかってしまいます。海沿いの街、ピランヘ行こうとすると、車でリュブリャナから1時間半ほど。でもバスで行くと2時間半とかたまに4時間という路線もあるんです。 だったら車で行こうよ、って話になってしまうんですね。 そして、バスや電車が通っていない場所というのは、実際不動産が安いので家族で引っ越す方が多いように思います。しかし職場というのは街の中心部であったり、工業地帯であったりするので、車が必要になってしまうというわけです。 実際に車を持っている友人を見ると自由だなと思います。買い物も一度にたくさんできるし(笑)小さいスロベニアですから、行きたい場所へすぐに行けるんですよね。それは本当に羨ましい! ただ、最大の問題は駐車場を確保することだなーと思います。どこへ何時行っても駐車場が満杯。そしてリュブリャナの中心部や観光地へいけば行くほど駐車料金が高くなるという現実があるんですよね。 日本見たく新幹線が欲しいとは言わないけど、電車やバスの運行が発展してくれるといいんだけどなー。

スロベニアの就活!

今回のテーマは就活です。仕事探しです。この就活も日本とは本当に違います。むしろ日本が特別なのかもしれなと思う今日この頃。その違いを今日は書きたいと思います。 違うところその1:新卒採用がない 日本には新卒採用制度というのがありますよね。しかもその新卒にも期限のようなものもありますよね。大学のゼミを就活のために欠席したり、大学の授業よりも就職活動を優先する傾向が本当に多いです。しかも企業は一斉に何人もの人を採用します。 しかしスロベニアではそんなことはアリマセーン。各企業はそれぞれ必要な人材が欲しい時に募集をかけ、雇用するのです。大学を卒業したばかりなのかとか、何歳かとかいうのは気にしません。いい会社ほど、役職に適した教育や経験がある人を雇用したがる傾向にあります。学生はお金を稼ぐためにアルバイトをする人もいますが、将来を見越し自分が就きたいと思っている職業に関連したアルバイトを探して経験を積む人が多いです。 違うところその2:緩いネットワークを使う 日本では新卒採用制度のおかげで、ある程度雇用の募集時期がわかりますし大体の募集は一般的に公にされる場合がたくさんあると思います。しかしスロベニアでは緩いコネがとっても有利。自分が何を勉強し、どの分野の仕事に就きたいのかをアピールします。そうすると、一般的に応募が出る前にお声がかかる場合があるのです。 またたとえ募集がなくても、知り合いなどを通じ連絡先を聞いてアピールするのも普通にあることです。積極的に自分を売り込むのが大事です。日本のように謙遜とか遠慮とか、仕事を探す場合には特にありえません。 仕事を応募するサイトってありますけど、やっぱりあまりいい仕事は募集していない気がします。広告を出す前にすでに知人を通してできる人を探すってわけなんですね。ですから、コネがある人は強いってわけです。 違うところその3:服装が緩い! 日本だと就活生は黒いスーツや黒髪で頑張りますね。しかしスロベニアではありえません。正直行って、スーツを持っている人がどれだけいるのかっていうレベルです。(笑) 公務員や教職員、教授でさえジーパンの人が多いです。中身で勝負しているんですね。女性もマニキュアなどカラフルですし、アクセサリーも大ぶりなピアスで働く人が

なんでスロベニア人は何ヶ国語も喋れるの?

スロベニアは、3ヶ国語を喋れる人はわんさかいます。英語でつまずいている人はまずいません。 イタリアやオーストリア、ハンガリーの国境付近に住んでいる人はそれぞれの言葉を義務教育時代に勉強しますので、普通にバイリンガルになってしまいます。 一般的に、おそらく60代以降の人は、英語は流暢ではないかもしれません。しかし、クロアチア語、セルビア語、ドイツ語を理解する人は多いでしょう。一方で、30代以下の世代にとって、英語ができるのは当たり前です。大学に行っていようがいまいが、英語ができることは普通です。その代わり、クロアチア語やセルビア語は少々流暢には話せない人が多いです。ドイツ語もしっかり学んでいない人はうろ覚えの人もいます。 ただ、私たちも英語は中学生時代から高校まで6年も勉強しています。しかし未だにも英語を話すため、理解するための教材があふれています。それなのになかなか使えるようならない。 なんでなのー?!?!?! では少しずつ説明していきます。 その1:吹き替えがない! スロベニアではよくアメリカ、スペインなどのドラマ、ディズニーのアニメがテレビで放映されています。しかし、吹き替えがありません。(近年吹き替えが出始めましたが)小さい子供が字幕を読んで、ネイティブの英語(外国語を)聞いているんですね。 ただ友人の話によると、字幕を読んでいるわけではないらしいです(笑)とにかく聞いて、アニメの表情などを照らし合わせ、ストーリーを理解するらしいです。みんな、実はよく覚えてはいないけど、自然にわかるようになるんだって言ってました。 クロアチア人の友達の話ですが、12〜3歳の時スペインドラマが流行っていたらしいです。今でも「私は妊娠しています。」とか「死んでやる〜!」とかいう言葉をスペイン語で言えると言っていました(笑)留学生時代、彼女はスペイン人の人といろいろ話したそうです。彼はスペイン語で彼女に話して、彼女は英語で答える、というようにコミュニケーションをしていたそうです。ネイティブの自然な発音、言葉遣いを聞くことが大事なんだなと身にしみました。 その2:外国語を習う時期が早い 日本では(私の時代ですが)外国語を日本で習うのは中学1年生からですね。しかし今、スロベニア

スロベニアの地理⑦: パンノニア地方

パンノニア地方 とうとう最後の地域、パンノニア地方をテーマにお送りします。パンノニア地域は、スロベニアの北東部になります。前はカルパチア盆地があった場所で、この地域も二つ、平らな部分と山がちな部分とに分けられます。下の地図の茶色い部分が山がちな地域で、黄色い場所が平らな地域になります。 photo1 気候 パンノニア地方の気候は穏やかな、大陸性気候です。つまり冬は寒く夏が暑い気候です。スロベニアの中では最も降水量が少ない地域でもあります。嵐や氷の雨が降ることから、一番降雨水量が多いのは夏です。 落葉樹林の森 平らな部分では落葉樹林の森があるのですが、縮小しているという現実があります。理由は土地がとっても肥沃なので、畑や牧草地にされたということです。日当たりがいい山がちな部分にワイン畑があります。 三つの川 パンノニア地方には、大きな川が三つも流れています。それぞれ ムラ、ドラヴァ 、そして サヴァ川 と言います。ドラヴァ川には二つの大きな水力発電所があります。 photo2ムラ川の粉挽き機。水の力を利用して小麦を引いているんですよ。 産業 パンノニア地方の南西部には鉄道が走っています。そこを通ってオーストリアやハンガリーへと行けるのですが、その地域の街、マリボルやツェリエは早くに発達しました。戦後、農業地であったムルスカソボタやプトゥイも産業が発達していきました。 しかし他の地域では今でも農業が中心です。理由としては交通の利便性が低いことが挙げられます。今では過疎化が進んでいる状態です。特にスロベニアの北東部はこの現象が顕著に表れています。仕事がないために、(農業以外に)オーストリアやドイツへ働きにいく人がいます。ただこの地域には新しい家が多いため、スロベニアで最も経済が発展していない地域にもかかわらず、そういった印象を持つ人は少ないんです。 本当に肥沃な土があるので農業には最適な土地です。野菜やワインが美味しく育っています。 サービス業も近年は発達している分野です。というのも、パンノンスカ地方は、スパ(日本でいうと温泉)で有名なところなんです。ユーゴスラビアから独立した後、ハンガリーとの交通が発展しました。レンダヴァやマリボルの間が発展し、ハンガリーまたオーストリアの

[最新] スロベニアの物価~外食編~

2017年の物価を大まかかに調べて書いています。今日のテーマは外食の値段を調査しました。ただリュブリャナ中心に書いていますので、郊外また観光地以外のお店ですと少し割安になるかもしれません。旅行をする皆さまの参考にと思います。 飲み物 コーヒーブラック 1€~ カフェラテ 1,6€~ カプチーノ1,4€~ ココア2€~ ジュース2,2€~ お茶1,8€~ ビールスロベニア産(500ml)2,5€~ ビール外国(チェコ、ドイツ)(500ml)3,3€~ クラフトビール 3,3€~ ワイン(グラス100ml)1,2€~ ウイスキー 5,5€~ 飲み物はカフェやバーで頼むとこんな感じです。コーヒーの値段はレストランで頼んでもこの感じですが、アルコールですと少し高くなります。もちろん地元のローカルのところですともっと安いですけど、リュブリャナ市内の値段はこんな感じです。お分かりかもしれませんが、コーヒーは安いと思います。スターバックスはスロベニアにないですが、この値段では勝てっこないですね。 食事 サラダ 3€~ サラダ(メインとして)7,5€~ スープ 2,8€~ ピザ 6,5€~ ハンバーガー 5€~ パスタ 7€~ 和食 一人13€~ 牛ステーキ 15€~ シュニッツェル(薄い肉をあげたものウィーンにもあります)8€~ ムール貝の料理 11€~ イカのグリル8€~ 中華料理 7€~ デザート3€~ このセクションは大雑把になります。説明すると、サラダは日本よりボリューム満点です。メインで頼めるところもありまして、上に肉やサーモンが載っていたりします。それプラスパンも付いてきてこの値段です。 スープはインスタントではなく、ちゃんと手作りしてあるものの値段を書きました。 ピザもいろいろありますが、野菜を中心にしたものからプロシュート入りのものまで幅広くあります。高いのだと10€ほどするものもあるんでね。 スロベニアにはマクドナルドもありますが、このハンバーガーの値段はスロベニアの材料を使った国産バーガーの値段です。マクドナルドはもっと安いですよ。 和食はここではご馳走ですね(笑)蕎麦やラーメンもありますけど、一人10

[最新] スロベニアの物価〜食料編〜

ブログの記事のアクセスランキングの中で、物価についての記事がNo.1でした。 そこで、6年ぶりにスロベニアの物価事情を更新したいと思います。だいぶ発展事情も変わりましたし、手に入る商品のヴァリエーションも増えました。そこで今日は、食料編としてお送りします。徐々に様々な商品の物価を年内に紹介していきますよ♪ スーパーマーケットの場合 インスタントコーヒー 約4,4€から エスプレッソコーヒー 250g 約3,5€から 卵 10個入り 約2€から トマト1キロ 1.3€ レタス1キロ 1.99€から ブロッコリー 1kg 約3,3€から アボカド 1kg 約5,99€から 赤パプリカ 1kg 約1,39€から ナス 1kg 約1,79€から ルッコラ 200g 1,89€から 玉ねぎ 1kg 1から2,99 € にんじん 1kg 約0,8 €から にんにく 150g   2,99 € ほうれん草 500g 1,99 € キュウリ1キロ 1.5€から パスタ 500g 1€から タイ米 1キロ 0.7€ イタリア米 1キロ 2.99 € リンゴ1kg 0.99€から みかん1kg   0.99€から マンゴー 1kg 2,99 €から チョコレート1枚 約1€から 牛乳1リットル 0.8€から 100%果物ジュース 0.9€から オリーブオイル 0,75l  約7 €から 酢 (ワインヴィネガー、リンゴ酢含めます)500ml 0,97 €から 塩 1kg 0,5 €から ビール 0.5リットル0.99€から プロシュート(生ハム)100g 約2 € から ほとんど値段は変わってません。しかもあの生ハムが安いですよね。しかも、20%の消費税込みでこの値段です。 しかし、ヨーロッパは量り売りというのがポイント。1kg毎値段は表示されているとはいえ、日本のように一つずつ(一本ずつ)買うとすると、1 €超えることはあまりないですね。 また、野菜や果物は季節毎に値段が違います。夏野菜は夏が安いってことです。その時は例えば、キュウリやズッキーニ、トマトは1kgで0,99 €ほど。 つまり、果物と野菜は日本よりは確実に安いと思います。ありがたい。ただ、私としては、水菜、にら、白菜、大根とかの日本野菜が安かったら料

スロベニアの地理⑥ プレアルプス地方 Predalpski svet

 プレアルプス地方  アルプス地方に続く地域、プレアルプス地方。自然はアルプス地方に似ていますが、”社会”を見てみると結構違いがあります。海面から低く、傾斜が少ない土地で大体は平らな地表があり、気候も穏やかなため移住地として、そして産業地としてもポテンシャルが高い地域と言えます。 基本的に プレアルプス山岳地方(Predalpska hribovja) と リュブリャナ盆地(流域)(Ljubljanska kotlina) の二つに分けられます。 プレアルプス地方はユリアンアルプスの南部から始まり、なんとイタリアの国境まで細長く伸びています。中部、東部と伸び、そこから北へとオーストリアの国境まで広がっています。したがって、プレアルプス山岳地方は細かくいうと、3つに分けられます。中部に入っているのが、リュブリャナ盆地となっています。 プレアルプス地方はアルプス地方よりも地質学がふんだんに盛り込まれています。山には石灰岩の他に、不浸透性の堆積物、火山岩、変成岩、流域の底には川の堆積物でいっぱいです。海抜が低いのでそこまで気温差などは激しくなく、 中度の大陸性気候 です。しかし、西部はアドリア海の影響を受け、北東部は高山性気候の影響を受ける傾向が強いです。 リュブリャナ盆地または山岳地方は人口が多く、気温が変わりやすいです。またこの地域は産業が一番スロベニアで密集しているので、空気の汚染率も高いです。 プレアルプス地方の地表や気候環境は、植物の生育にも合っています。プレアルプス地方の山々はスロベニアで最も森林に覆われた土地なのですが、その頭頂部は森林限界には達していません。移住地拡大のため、(山の上の方にも広がっています)太陽が当たる日当たりのいい場所にある森は縮小し、野原や牧草地に変わっている場所もあります。このような現象は、特に盆地であったり川がある谷(といいうのでしょうか)がある場所で顕著で、森の縮小はかなりの進んでいます。そして狭い渓谷は、移住地や産業ちが密集しているので、川の水が少し汚染されているため、水力発電の可能性があります。 アルプス地方との社会的な違い   プレアルプス山岳地帯 は小さな盆地と山脈の麓に人口が密集しています。アルプス地方とは違い、谷(渓谷)だけではなく太陽の当たる場所や山